メキシコシティに赴任が決まった方、もしくはすでに現地での生活を始めている皆さん。日々の仕事の合間に、週末を使ってちょっとした“非日常”を感じてみませんか?メキシコシティは首都でありながら、歴史的遺産、美しい街並み、グルメ、自然、アートと多様な魅力が詰まった都市です。
今回は、現地に住んでいるからこそ気づける、“駐在員目線”でのおすすめスポットを11ヶ所厳選しました。どれも週末に気軽に訪れることができ、心も体もリフレッシュできる場所ばかり。観光とはひと味違う、日常に溶け込むメキシコの魅力をぜひご堪能ください。
メキシコシティのど真ん中にある大きな森、チャプルテペック公園。その丘の上に建つのが「チャプルテペック城」です。かつての皇帝の居城でもあったこの場所は、ヨーロッパ建築の美しさとメキシコの歴史が融合する、まるでタイムスリップしたかのような体験ができます。
館内には豪華な調度品が並び、屋上からは市内を一望する絶景が広がります。歴史や建築に興味がある方はもちろん、軽いハイキング感覚で訪れるのにもぴったり。週末の朝にのんびりと訪れるのがおすすめです。
メキシコシティの中でも特に文化的な雰囲気が漂うコヨアカンは、カフェや書店、ギャラリーが点在するアートな街。かつて画家フリーダ・カーロが暮らした「青の家(カサ・アスール)」が有名で、多くの観光客が訪れる一方、地元の人々の憩いの場でもあります。
石畳の道を散策しながら、ローカルな市場でのショッピングや、伝統的なスイーツ「チュロス」を味わうのもおすすめ。のんびりとした空気の中で、ちょっとした旅行気分が味わえるエリアです。
ユネスコ世界遺産にも登録されているソチミルコは、メキシコシティに残る水の都。カラフルな「トラヒネラ」と呼ばれる手漕ぎボートに乗り、ゆったりとした時間を楽しむことができます。
地元ミュージシャンによるマリアッチの生演奏や、川沿いで売られるタコスやお菓子など、まさに“水上のピクニック”。友人や家族とわいわい楽しむも良し、昼からゆっくりお酒を楽しむのも◎。都会の喧騒から離れて、非日常感を味わえるスポットです。
メキシコシティから車で1時間ほどの場所に位置する古代遺跡、テオティワカン。太陽のピラミッドや月のピラミッドなど、壮大な建造物群が今なお圧倒的な存在感を放っています。
歴史好きにはもちろん、週末にアクティブな時間を過ごしたい方にもおすすめ。朝早く訪れれば、混雑を避けながら清々しい空気の中で遺跡散策ができます。周辺にはメスカルやアガベ製品のショップもあり、ちょっとしたお土産探しも楽しめます。
古代文明の舞台に「登れる日」が帰ってきた!
メキシコを代表する世界遺産「テオティワカン遺跡」。その中心にそびえるのが、太陽のピラミッドと月のピラミッドです。長らく保存・保護のために登頂が制限されてきましたが、ついに!太陽のピラミッドの第一段目部分への立ち入りが再開されました。これにより、ただ地上から眺めるだけではなく、古代の空気を体で感じることができる貴重な体験が再び可能に!
メキシコシティ北部に位置する「グアダルーペ寺院」は、ラテンアメリカ最大のカトリック巡礼地。毎年12月12日の聖母グアダルーペの祝日には、国内外から数百万人が訪れるほどの聖地です。
荘厳な現代建築の新バシリカと、17世紀の旧バシリカが並び立ち、信仰と歴史が交差する空間を体感できます。巡礼路を模したスロープや、ベルトコンベア式の聖画拝観通路など、独特の仕掛けも見どころ。宗教的な知識がなくても、メキシコ文化の核心に触れられる貴重な体験です。
メキシコシティからバスで約2時間、美しい植民地風の街並みが広がるプエブラは、週末旅行にぴったりの歴史都市です。
世界遺産にも登録されており、華やかなタラベラ焼きのタイルが彩る街並みや、バロック様式の教会、美味しい名物料理「モレ・ポブラーノ」など見どころ満載。旧市街の散策だけでも十分に楽しめますし、巨大なピラミッド跡が残るチョルーラへの立ち寄りもおすすめです。都会の喧騒から離れ、異国情緒あふれる週末を過ごしてみませんか?
「銀の街」として知られるタスコは、山あいに広がる白壁の街並みが魅力の小さな宝石のような町。メキシコシティから車で約2.5時間とアクセスもよく、日帰りも可能な人気スポットです。
坂道と石畳が続く町には銀細工の店が軒を連ね、お土産探しにもぴったり。特に週末は地元の市場もにぎわい、ローカルな雰囲気を楽しめます。展望スポットからの絶景や、バロック建築の代表格「サンタ・プリスカ教会」も見逃せません。
メキシコシティから車で約4時間、イダルゴ州の渓谷にひっそりと佇む「トラントンゴ温泉」は、幻想的な自然と天然温泉が楽しめる隠れた名所。山肌に並ぶインフィニティ風の露天風呂からは、エメラルドグリーンの渓谷を一望でき、SNS映えする絶景スポットとしても人気です。温泉の水は天然の地熱によるもので、冬でもぽかぽか。洞窟探検や川遊びもでき、家族連れや友人同士の小旅行にも最適。
日常の疲れを癒す、非日常の週末をぜひ。
メキシコの国民的エンタメとも言える「ルチャリブレ(プロレス)」は、観光客でも気軽に楽しめる刺激満点のナイトイベント。
メキシコシティ中心部にある「アレナ・メヒコ」では、週に数回試合が開催され、特に火曜・金曜・日曜の夜が狙い目です。仮面をかぶったレスラーたちの華麗な空中技、コミカルなやり取り、会場全体の熱気に包まれれば、知らず知らずのうちに夢中に。ルールがわからなくても十分に楽しめる、メキシコらしさ満載の体験です。
メキシコのプロサッカーリーグ「リーガMX」は、国内で最も人気のあるスポーツ。
メキシコシティには名門クラブ「クラブ・アメリカ」や「UNAMプーマス」などの本拠地スタジアムがあり、熱狂的なサポーターと一体となっての観戦は迫力満点です。シーズンは1月~5月(クラウスーラ)、7月~12月(アペルトゥーラ)の2期制。週末を中心にホームゲームが組まれるので、気軽に現地の熱気を体感できます。家族でも楽しめるイベントとしてもおすすめです。
意外にもメキシコでは野球も人気で、特に中南部では根強いファンが多く、メキシコシティにもプロ球団「ディアブロス・ロホス・デル・メヒコ」が本拠を構えています。
スタジアムは近代的で、飲食やグッズ売り場も充実しており、アメリカのMLBさながらの雰囲気が味わえます。シーズンは4月から9月ごろまで。夏の夕暮れに冷たい飲み物片手に観戦するひとときは、仕事の疲れも吹き飛ぶ爽快な体験になるでしょう。
いかがでしたでしょうか?
メキシコシティは、単なるビジネスの拠点にとどまらず、文化・自然・グルメを多彩に楽しめる街です。今回ご紹介したスポットはどれも、駐在生活にちょっとした彩りを加えてくれる場所ばかり。週末のリフレッシュや家族とのお出かけ先に、ぜひ参考にしてみてください!
テオティワカン遺跡を含む、メキシコシティの人気スポットを巡るツアーはコチラからご覧いただけます。
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